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月別アーカイブ: 2025年8月

第20回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!

遠機設備、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~省エネ・省人化・DXで変わる配管~

 

人手不足・エネルギー高騰・短工期。配管工事は省エネ×省人化×デジタルで生産性と品質を両立する時代へ。工場・商業施設・病院・ホテル等の中〜大規模案件で効く取り組みを解説します。

1|エネルギーを配管から減らす ❄️

  • 断熱最適化:給湯・冷水・冷媒の熱損失/得を計算し、厚みと材質を最適化。

  • 循環バランス:ヘッダー・バルブ調整で末端温度むらを解消、ポンプ電力も削減。

  • 低圧損設計:曲げ回数削減・大径化でポンプ所要動力↓

  • 回収:排熱回収・温度差利用で給湯前加熱

2|プレファブ×スプールで“工期短縮”

  • 工場製作:ヘッダー、機器周り、配管ラックをユニット化。現場は据付と接続だけに。

  • 品質の均一化:溶接・融着を恒温・恒湿で。**NDT(非破壊検査)**の自動記録。

  • 物流の効率:ケース番号=設置順。先行仕上げを傷つけない導線計画。

3|BIM/CIM・点群で“ぶつからない設計” ️️

  • 干渉ゼロ:梁・ダクト・トレイと三次元で調整、支持金物もモデルに。

  • 施工順シミュレーションクレーン・高所作業車の可動域まで検証。

  • 電子小黒板・出来形連携:写真・寸法・材質・ロットを台帳自動生成

4|水撃・騒音・振動のリスクを初期に潰す

  • 水撃解析:弁閉鎖時間・配管長・圧力波でアレスタ容量を算出。

  • 消音対策:排水縦管は防音二重管+防振吊り、機械室は防振架台を標準化。

  • ガス・薬液:機器直近のフレキ長さドレン処理を明文化。

5|メンテナンスDX:壊れる前に直す

  • スマートバルブ:開度・差圧・温度をクラウド監視、異常を早期検知。

  • QR台帳:バルブ番号を読むと系統図・試験記録・更新履歴が即表示。

  • 予防保全封水切れ警報、冷却水のスケール・腐食指数を可視化。

6|安全と法令遵守は“型化”で守る

  • 作業手順書:溶接・火気・酸欠・高所の許可制と教育履歴。

  • 圧力容器・高圧ガス・消防法:試験圧・検査手順・表示のダブルチェック

  • 化学物質:SDSで手袋・マスク・廃液の扱いを標準化。

導入事例スナップ ✨

病院の熱源更新。BIMで24時間稼働エリアを回避し、夜間切替3回で完了。
ヘッダーユニット化により工期▲35%、騒音・粉じんクレームゼロ
断熱最適化で年間エネルギー**▲12%**を見込む試算に。

まとめ

省エネ設計×プレファブ×デジタル管理で、配管は“早く・静かに・長持ち”へ。
当社は、計画・設計・製作・施工・試運転・保守までワンストップで支援します。
「短工期の切替案件」「病院やホテルの止められない現場」もお任せください。

 

 

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第19回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!

遠機設備、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~“漏らさない・詰まらせない・音を出さない”~

建物の快適さは、目に見えない配管に支えられています。給水・給湯・排水・通気・ガス・消火・空調配管まで——漏らさない・詰まらせない・音を出さないことが品質の三原則。本記事では、住宅・店舗・オフィスで役立つ配管の基本と、現場で差が出るプロの段取りをまとめます。📝

1|材料と継手の選び方 📦

  • 給水・給湯:架橋ポリエチレン(PEX)/ポリブテン(PB)/銅管/ステンレス。
     →耐熱・耐食・曲げやすさ・施工性を用途とコストで比較。

  • 排水:硬質塩ビ(VP)/耐熱塩ビ(HT)+防音二重管。
     →**勾配(1/50〜1/100目安)**と通気(伸頂通気・上流通気)が命。

  • ガス:鋼管(ねじ・溶接)/フレキ。
     →機器直近は耐震継手可とうで地震対策。

  • 消火:配管用炭素鋼鋼管(SGP)/耐食ライニング。
     →漏水=致命傷。耐圧・流量の設計値厳守。

🧩 継手の使い分け
ねじ込み(更新容易)/溶接(強度・気密)/ロウ付け(銅)/融着(樹脂)/メカ継手(スピード)。
水質・温度・圧力で選ぶのが鉄則です。

2|“図面↔現場”の段取り力 🧭

  • 施工図とスプール化:機器芯・床壁貫通位置・支持金物をミリ単位で確定→工場でプレファブ化。

  • 干渉調整:空調ダクト・電気配管・梁成と三次元でぶつけて確認

  • 搬入経路:長尺物は階段・EV寸法チェック、曲げ配管で小運搬化。

  • 穿孔計画スリーブ位置・径を躯体打設前に合意、あと施工アンカーは耐震区分遵守。

3|施工の基本品質 “5つの型” 🧰

  1. 支持間隔と防振:揺れ・たわみ・水撃音を支持金物+防振材で抑える。

  2. 勾配と通気:排水は勾配一定、通気はサイホン切れ防止(トラップ封水25〜50mm確保)。

  3. 異種金属接触防止:銅×鋼の電食対策に絶縁継手。

  4. 保温・防露:冷媒・冷水は結露封じ、給湯は省エネ保温

  5. 貫通部の防火措置:耐火区画はケーブル・配管一体で認定仕様に。

4|試験・洗浄・引渡しまで 🧪🧼

  • 耐圧・気密試験:所定圧・保持時間・温度条件を記録。

  • フラッシング(管内洗浄):錆・切粉を排出。温水系は薬洗→中和

  • 水質・流量バランス:末端圧力・温度・流量を実測

  • 音と振動の確認:水撃(ウォーターハンマー)対策は緩閉弁・アレスタで。

5|“住みながら守る”メンテ設計 🧰🔁

  • 点検口:バルブ・トラップ・ヘッダー上に手が入る寸法

  • 清掃性:排水は掃除口を要所に、横引き長すぎ注意。

  • 更新性:シャフトは将来径アップも想定、共用部は切替スペースを確保。

事例ミニノート ✨

店舗改修で夜間工事。既設天井裏はスペース50mm不足。薄型防音二重管+偏心サドル支持に変更し、勾配確保&騒音低減。翌日の営業も影響ゼロに。🎯

まとめ 💡

配管品質は、材料選定×段取り×5つの型×試験で決まります。
「図面から試運転・引渡し、保守計画まで」ワンストップで支援します。お気軽にご相談ください!📞🚿

 

 

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